就職先を探す側から、採用する側になって。

1. あっという間に
 一般的な企業の採用ではないんだけど、協力会社、パートナーと呼ばれる会社の技術者を集めるのが仕事になりつつあります。やっぱり、一人では手が回らなくなりそうだし、自分の欠点(僕の言葉を理解できない人に教えられない。管理能力低い)も知ってるので補ってくれる人が欲しくなります。社員募集への応募書類も時々見るようになりました。

2. 職務経歴書を見て感じるサラリーマン像
 それで応募者の職務経歴書を見てるんだけど、やっぱりアピールをきちんとできていないような気がする。大きな会社からリストラされた方も、専門用語、深い技術の言葉がなんも書かれていない職務経歴書を送ってきたりするのね。〜〜の開発のプロジェクトリーダーでしたとか、管理体制を構築してうんぬんかんぬん。。。それさあ、あなたが書かなくても人事が「代筆しときますわ」って言ったら書けちゃうんじゃありません?のぺ〜っとした顔なしの職務経歴書。誰でもできる仕事を言われるがまま黙々と続けてきた中高年って感じです。

3. お客さんはそういう人を欲しがっている、のかも。口先では
 お客さんからもらう要望も、実はそういう人なんですね、実は。僕みたいのじゃなく、プロジェクトマネージメントができる方。数十名の組織を回せる、コミュニケーションが上手で管理能力がうんぬんかんぬん。。。でもそういう人ってもっと単価お安めの会社でもいっぱい雇えるみたいですよ。活きのいい30代のマネージャーがお安く。僕の半分くらいの単価で。

 実は技術中心でやってきた本当に高い技術のある人が必要なんです。コーディングじゃないよ、設計。オブジェクト指向だろうが、〜〜手法だろうが、XX理論だろうがなんでも来なさい、みたいな人。これまでその職場でやってた仕事のだめなところを見抜いて、世間一般の仕事のやり方もそのままじゃなく、常に改良して、その場その場に適した形に変形して取り入れられるような人が。それは経験も能力も高くなくちゃだめで、でもそういう人って今、どんどん会社から放り出されてるはずなんだけど、どこにも見当たらない。みんな野村総研IBMアクセンチュアみたいなところで年収1000万超で働いてるのかしら。

 実はそういう人材は不足してるんじゃなくて、転職情報のエージェントや求人する会社(我々中小受託開発会社)が「お客さんとのコミュニケーション重視。技術よりマネージメント」みたいなことを言って能力を殺してしまっているような気がします。まあ、これは転職業界に限らず、日本の製造業全体の問題か。ソフトウェア業界なんて、エヴァンゲリオンガンダムの話さえできればコミュニケーションできるから、コミュニケーション能力なんて大丈夫だよ。そんなのより、ソフトウェアの本当の設計能力。

 あ〜あ。製造業のない世界に行って思いっきりソフトウェアの仕事してみたい。