高度汚染地域の松戸に格安オフィスを置く、というビジネスモデルもありか? - 創造性と無価値のはざまで -

1. 松戸の390万円マンションの衝撃
金原さんのブログで紹介されていた価格390万円、月々12,900円のローン返済で買える馬橋駅から徒歩圏の65平米のマンションが衝撃でした。

http://d.hatena.ne.jp/losttechnology/20121010/1349375802

2. その一方、副都心では、
その一方で某社の副都心オフィスを見せて頂いたところ、フリーアドレスで横幅120cmくらいの机でした。客先常駐が多いそうです。個人用のものを保管するスペースは、、、そうですね、保育園の園児のお着替えを入れておく棚程度の大きさでして。。。。。この会社で本当に僕、働けるんだろうか。せめて22インチのディスプレイ下さいよ。(まだ合格もらってないけどね)。

「ピープルウェア」(トム・デマルコ著)には、ソフトウェア技術者の作業スペースの広さは9平米が最適と書いてあったように思います。手元にないので確かめていませんが、違ったかな?もう少し狭い?9平米だと3mx3mだもんね。今、首都圏だと横幅1.2mの机のオフィス、多いでしょ。4倍以上違う。

3. 新しいソフトウェア産業のモデルを作れるか
本当に放射能汚染を気にしないんだったら、馬橋の中古マンションにオフィスを置くのは企業にとって魅力的だと思います。光熱費や税金は入っていないけれど、月々12900円で3人に個室を与えられる。二人1部屋とすると6人分。それでいてオフィスの費用はおそらく新宿の高層ビルのフリーアドレスより安い。交通の便が悪くても、客先まで出向かなくても今はSkypeも使えるし、顧客だって派遣労働者用の席を用意しなくていいんだからお得でしょう。創造性を発揮できて仕事の質が上がって、競争力の高いソフトウェア企業が作れる。ある意味、人月単価、行数(ステップ)単価勝負だった日本のソフトウェア産業を変革するよい機会になるのかも、とさえ期待してしまいます。


4. 創造性と無価値のはざまで
問題は、、、顧客がソフトウェアの仕事に創造性なんか求めてるのか?ということでして、新宿の高層ビルにオフィスがある会社というステータスのほうが顧客には大切かもしれない。 @gmax_jp さんの「転職活動してみるとわかるけど、ソフトウェア技術者自体が大量生産、大量消費の商品、資本主義が生み出した意味のない生産物なんだからさ」というお言葉が身に沁みる今日この頃です。

そもそも松戸のオフィスで仕事しろって言われたら辞めちゃうけどね。