原発を５４個も作って爆発させて、国中を汚染だらけにしたのはこいつらだ、と思うとき / Exodus
何年か前。もう311の前の時間感覚がなくなってしまいましたが、何年か前に地元（首都圏郊外）の小学校の同窓会に出てがっかりしたことがあります。いまから思うと、こいつらが原発を山のように作って爆発させた張本人だと思います。
1. H市の中心街への道路整備を！
まずは定年直後の先生の言葉：「A町は発展しなければならない。発展のためにはH市中心街への道を作らないとだめなんだ」。
- A町の駅からH市の駅まで、JRは通じています。
- 通勤客も多いからJRは本数もそこそこ出ています。１時間に数本。
- 線路に沿って舗装された生活道路はあります。細いけど車が通らないから別に不便はしない。混雑もしない。
- A町の中を有料のバイパス道路が走っていて、H市中心街に通じています。
- A町のはずれからH市に向けて立派な国道もあります。
でも、A町の駅(といったって、町の真ん中にあるというだけで駅前に商店街なんてないのよ)からH市の駅に通じる片道２車線の道路を作ってA町を発展させなければいけないのだそうです。
2. バス路線を通してくれた市議は素晴らしい！
もう一人は同級生のSさん：「１学年下のK君は市議に落選しちゃったのよ。いい人だったのにね。○○病院のほうに行くバス路線を走らせてくれたのよ」。この地域のバスって、ほとんど人が乗ってないんです。通勤の時間帯以外は一人か二人。どう見ても赤字。その路線を維持してくれるより、必要な時に住民がタクシー使ったほうがコストは安いのに。コスト意識がまるっきりないし、政治＝利益誘導、政治家は地元への利益誘導の道具としか思っていない。
3. 積もり積もって原発に
すぐそばには物凄い建設費をかけた圏央道が走っています。もうジャブジャブ国費を使いまくっている。そういうものには目をそむけて、新しい道を作りましょう、バス路線を走らせましょう、税金が高くて困るわ、ともう矛盾だらけの不平不満を言っている
原発は東電が地元を黙らせて作ったと人はいいます。でも、建設の仕事をくれ、補助金をくれ、道を作れ、バスを走らせろ、仕事をくれ、税金を減らせとせがむのは地元の中高年やジジババです。僕はそういうジジババが憎い。日本が発展するためには、成長するためには、いい生活をするためには自民党じゃなきゃだめなんだ、高度成長は田中角栄じゃなきゃだめなんだ、原発を東北の田舎に作ってもらって、自分たちは安全に安い電気を供給してもらわなきゃだめんだと、自分をだまし、家族をだまし、社会をだまし続けてきた地元のジジババが憎い。
さらに言えば、財政のことを考えずに老人の医療を、高校の無料化を、難病の医療を、保育園の整備を、なでしこに高給を、足の悪いおばあちゃんの家の前の道を舗装して、木造の情緒ある駅舎を無機質なコンクリート造りに、、、と野放図に支出を要求し続けてきた馬鹿どもが憎い。
4. 譲歩したら負けの世界
日本人は本来、自分を犠牲にして譲歩するのが得意な民族だと思います。それが崩れてしまった。韓国／朝鮮籍の人が生活に入り込めば、譲歩したら負けです。（尼崎の事件で明白になりました）。グローバリズムの影響もあるでしょう。インド人相手に商談をしてきたサラリーマンが、日常生活に戻ったら譲歩の美徳に戻れるかというとなかなかそうもいかない。自分がぶんどれる分は、分捕らなきゃ負ける世界では、それが知らず知らずのうちに僕の小学校の恩師や同級生の意識を蝕んできたんでしょうね。
だから世界的な規模で、分捕らなきゃ負けるというルールがひっくり返らない限り、これは続くんでしょう。ひっくり返らないよね。 譲歩しないほうが勝って生き残るルールなんだから。
5. 出口がないExodus
出エジプト記(Exodus)はモーゼがユダヤ民を連れてエジプトを出てシナイ半島からイスラエルのほうへ行ったという話らしいけど（←今日知った）、地図で見るとシナイ半島なんて、幅が200kmくらいしかないのね。そんな狭い世界の脱出行が何千年も語り継がれて、僕らが脱出の代名詞として使っているExodusという言葉になってたんです。まっすぐな高速道路が走ってたら、うちの車だって1時間で横断できちゃう。
「分捕らなきゃ負ける、譲歩したら負ける世界」からの脱出は日本から脱出するというレベルの話でなく、地球レベルの資本主義汚染、官僚汚染から逃れるのがこれからの時代のExodusになると思うのですが、こりゃたいへんだぜ。旧約聖書以上の時代、物語を僕らと子供たちが作っていかなきゃならないんだからさ。徒歩でトボトボ逃げられるのか、南半球の白人支配の大陸に行けば逃げられるのか、見当もつかない。
