製造業のソフトウェア開発現場にウサギィ入れたら最強なのに

1. 製造業の枠から出られない
 去年の転職の時につくづく実感したんだけど、製造業のいわゆる「組み込み系ソフト開発」の枠から出られないんですね、僕らは。

 オープン系、Web系の開発へ応募しても面接なんて受けられません。面接してもらえるのはテレビ、携帯、自動車みたいな組み込み系ばっかり。

2. 逆もまた真なり
それは逆も同じで、組み込み系ソフト開発の現場も最強の拒絶タイプです。C++??オブジェクト指向?そんなもの役に立たないでしょ組み込みでは、ぐだぐだ言ってねーで、早くCでAPI切ってコーディングしろや、の言葉が飛び交う世界。Excelで設計書を書いて、夜勤までしてデバッグしてます。そこの外注さんが一日中修正してるExcelのシーケンス図、EAを使ってたら数分で修正できると思うんだけど。

3. 提案はしてみたけれど、、、
 「開発の仕方を変えてみませんか。〇〇手法、〇〇理論を使って整理して、理論は少し勉強しないといけないけれど、開発効率や品質向上を上げるために攻めないと」という話はしています。そういう話をするからコンサルタントで、ソースコードも書かないのに高い人月単価もらってるわけでして、提案しないと自分の価値がないからね。でもね、まったく反応なし。

4. 流行りの言葉だけでなく
 アジャイルしましょう、チケット駆動で、○○アーキテクチャがどうこうという流行りの聞きかじった言葉だけでなく、なんというかな、情報系の学部、修士くらいで一通り習うようなことをみんなマスターして、そこそこ研究的な場も知ってて開発するのと、現場現場で、今までの開発が正しいんだ、業界の流れを知ってればいいんだ、みたいな開発は全然違うと思うのです。開発効率を2桁は変えられると思います。でも、大きな組織の上のほうがそういうのは理解しない。うんざりします。そういう製造業の現場にウサギィみたいな、理論も最新の動向も行けますよ、だけどRuby/Pythonでコーディングさせてね、という会社がずばっと入れれば、QCDめちゃ上がって会社の業績もグングン、ってなると思うんだけどなあ。

 GoogleはいろんなところでPython使っているし、サムソンも組み込みにPython取り入れてますね。

 組み込みって、「俺たちは組み込みの経験、技術がある」って部長さん、センター長級が言っちゃうと、そこで進歩が止まってダメになっちゃうのよ。そこ、なんとかならないもんかなあ。まあ、日本の製造業もあと2〜3年で全面的にダメになるだろうから、あたら将来のある人たちをそこに巻き込まないほうがいいのか。。。

では、年寄りだけで細々とやっていきます。