当世テレビ不況事情/とうせいてれび布教じじょう

 ソニーパナソニック、シャープのテレビの売上が落ちています。

 エコポイントが需要を先食いしちゃったのは確かですが、37インチが3万円なんてほんと、何千億も液晶やプラズマの工場に投資した業界が食っていける価格ではなく。売れてももう儲からないでしょう。

 で、サムソンに競争で負けたという話とは別に、テレビというサービスにお金を払うひとが変わったという話はされてるんでしたっけ。自明なので誰も書かない?

 テレビのセットは今も表面上は消費者が選んで、消費者がお金を払っていますが、サービスとしてみると、これはガラッと変わります。
 NHKを見るためにテレビの目的というひとは少ないでしょう。民放ですよ、ほとんどのひとの目当ては。
 じゃあ、その民放のスポンサーは誰かというと、民生機器や食品のメーカーやら、民生向けサービスの会社だったのじゃないかと。だから、回りまわって視聴者がテレビ局にお金を払っていた。だからテレビ局も視聴者が見たいものを流す。でも、最近は家電メーカーも食品もお金を出さない。誰もテレビ見ないから。

で、電事連ばっかりお金を出す。だから、見たくもないアホ番組ばかりになっていったのですよね。このサイクルで、見ない。コマーシャルの製品を買わない。
つまり、サービスにお金を出すのは消費者ではなく電事連になってしまった。
サービスがないから消費者はテレビも買わなくなってしまった。

 さて、電機メーカーがお客に向かってテレビを売るのはサービス込みですよね。でもサービスは電事連がお金を払って、セットは消費者のまた裂きではセットも売れない。
 いっそのこと、セットも電事連に買ってもらって家庭に配布するっていうほうがサービスとセット(ハード)の一体感が高まって、おいしい商売ができるんじゃないでしょうか。
 NHKの料金と電気料金にテレビセットの費用も上乗せして請求される日も近いかもしれませんね。そうすれば「テレビなんて持ってない」という言い訳もできなくなるし。