Canon G1-X / 未成熟

 Canon Powershot G1-X を店頭で触ってきました。

 結論から言うと、オートフォーカスが遅い。同じ価格帯のミラーレス一眼、Sony, Panasonic, オリンパスにまったく敵わない。一世代前のPanasonic GF-2 に負けるのにGF-2はレンズがついて3万円台。G1-Xは7万円です。タッチパネル操作もできないので、フォーカス位置を操作できない。

 レンズが大きいのでボケがきれい、は確かにそうなんですが、Sony NEX-5Nだとシャキっとフォーカスがあってボケがきれいに出て、を液晶で見ながら撮影できるのに、G1-Xはなかなかフォーカスがあわなくて、へんなところに焦点が合ったりぼけたりして、逆にG12よりイライラします。撮った画像が綺麗でも、綺麗な画像にたどりつくまでがイライラする。たいへん。

 質感も、金属なったのにG12より劣るというか「練れてない」感じがしました。ダイヤルも一個減っちゃった。ISO感度調整を減らして、フラッシュをポップアップするようになりました。レンズのでっぱりもさすがに大きい。

 でも、キャノンの姿勢としては「これはこれでありか」と思いました。だってG12って、G1から数えて10世代目くらいですからね。(途中、いくつか数字が抜けている)。熟成に熟成を重ねたから、G12って「練れてるな」という魅力があったのですが、逆に「これ以上は進歩しないだろ」とも思ったんです。G1-Xは撮像素子もレンズも全然別物になったんだから、成熟してなくて当たり前成熟を好む人は、成熟を待てばいいし、未完成な先進を望む人は、すぐに買えばいい。

G12-Xが出たら買うか!