ソフトウェア産業論:真のソフトウェア産業をめざして

転職致します
大仰なタイトルつけましたが、転職します。結局、東京残留でした。妻子をどこかに避難させられるか否かは交渉中。給料も少し下がった。待遇は前職ほど良くないんじゃないかな。前の会社も追加リストラするそうで、もっとたいへんみたいだけど、僕の転職もどちらかというと失敗。

ソフトウェア屋と農家
ソフトウェア屋なんていうのは因果な商売で、PCと通信回線と開発用の機器がなければなんの仕事もできません。「電気より命がたいせつだー」と叫んでも、電気がとまった途端に、おまんまの食い上げになる。オフィスも自殺防止のために窓がはめ殺しのところが多いから、エアコン切られたら仕事できない。

でもね、地方の田舎で「自動車がなかったら生活できない」っていう土地で百姓やってる人だって同じだと思う。だって石油が来なくなったらクルマが動かせないし、買い物にも行けない。子供や孫は仕事にも行けない。そもそもが補助金がなかったら生活を維持できないんだから。

自給自足と補助金
自給自足ができるかできないかが大きく違うところだけれど、自分の仕事で自分と家族を養っているという意味では都市のソフトウェア産業従事者は、「自分で自分を養っている」という意味で自給自足なんじゃないかな。補助金もらってないもん。

いや、もらってるか。雇用調整関係で会社はかなりの金額をもらってるかも。だから、無駄な仕事をしている社員を会社が切れないっていう面はある。補助金がなければいらない仕事をなくせるのに、補助金的な発注が官公庁的なところから続くものだから、本格的に産業全体が傾くまで旧態依然とした仕事を続けて総倒れになる。

価値のある仕事、これからのソフトウェア産業
それで、やっぱり、価値のある仕事はなにかってのを考えなくていけないのだろうなと思うわけです。ソフトウェアの受託開発なんかはじめちゃったら、そんなの考えていられなくなるだろうけど、コンサルティング業務だと世の中のためになる仕事をしていくことを考えないと。金儲けのためだけにやってたら続かないし、方向を間違える。

今の人数いっぱいかけて、死にもの狂いで働かせるソフトウェア産業が正しい姿とは思わないし、でもWeb系みたいにどんどんスピードを上げて安く開発していかないと生き残れない業種もある。それはそれで無視できないし、その中に仕事の本質があるようにも思う。

これからの世の中を良くするためのソフトウェア産業ってなんだ?がこれからの短い会社員生活のテーマにできますように。そんな甘くないだろうけど、頭の隅において仕事していこうと思います。子供たちのためにね。