善意の気持ち悪さ::バッテリあがりのクルマを救援したんだけど、ちょっとむっとしたよ
出先の駐車場でミニバン(古いセレナかなにか)がバッテリあがっちゃってて、駐車場の年配の誘導員に「バッテリケーブル持ってませんか」と助けを乞われて救援したのですが、そのときの微妙に気持ち悪い話の愚痴。
救援したクルマのドライバーの女性はまあ、素直に助けてもらったって態度でまったく問題ないんだけど、誘導員にはちょっと参った。悪気はないんだろうけど、こっちがめげた。
ボンネットあけたら、バッテリーのカバー(プラスチックでできてるやつ)を勝手にがっと開けようとするんですよ。開け方難しくて僕でも手間取るのに、力任せにはがそうとする。カバーが壊れたらどうすんねん。大切にしてるクルマなのに。「やめてくれ」。
僕がカバーを開けるとバッテリーについてるLEDのインジケータにビビる誘導員。
インジケータだけで安いバッテリーくらいの値段するからね。
誘導員「特殊なバッテリーなんですか」
兎「特殊です」(はったりで言い切る)
それでバッテリーケーブルをトランクから取り出したんだけど、バッテリー上がりの救援なんかもう何年もやってないからつなぐ順番覚えてないのよ。そしたら、
誘導員「ああ、私、やり方は分かります。黒をプラスにつなぐんですよ」
と言いつつ、勝手につなぎはじめた。ちょっと待て。どう考えたって赤がプラスだろ。
ということで、
兎「やめて下さい。きちんとマニュアル読みながら、手順通りにやりましょう。順番間違えると火花飛んだりするから」と牽制球。
ダッシュボードからマニュアル出してその通りにやったんだけど、最後に、救援される側のクルマにマイナスの端子をつなぐ時って、バッテリにつないじゃいけないのね。バッテリから遠いところのボルトとかにつなぐんだって。忘れてた。
セレナのエンジンはあっけなくかかり、(当たり前だ。こっちのバッテリは3万円もするんだから)、エンジンを切ったらかからなくなるから、1時間くらいエンジンをかけっぱなしにするか、できればガソリンスタンドで充電してもらったほうがいいと教えて僕は用事に向かったんだけど。
なんで年配の人って、他人のクルマをああも粗末に扱うかね。整備もメーカーのディーラー以外には出さないくらい気を使ってるクルマなのにさ。少し古いけどプレミアム感満載のクルマだぜ。
駐車場から出る時にも、「助かりました」ってお礼を言われたけどさ、クルマとかそういう他人の物に対する敬意っていうか、価値を認めるっていう気持ちがなくてどうも気持ち悪い一日でした。なんていうかな、善意の気持ち悪さだよね。善意があれば他人の資産や生命も軽視しちゃう。 瓦礫受け入れ賛成する人の言葉といっしょで。