自分自身を評価できないメガバンク
1. そちらの銀行の破綻の確率は？
今日、（個人の）メインバンクに電話して「２〜３年以内にそちらの銀行が破綻する確率を教えて欲しい」と聞いたところ、「自己資本比率も高いし、アベノミクスで景気も上向いてきていますので心配いりません。日本国債は日本人がほとんど引き受けているから破綻の可能性なし。銀行の破綻の確率なんて行内でも計算していませんよ。世界で一番安全なのは日本の銀行です。週刊誌でもお読みになったんですか？アハハハ」だそうです。
2. 自分で自分を評価する能力
前職の会社の昇格試験の練習してる時に上司に言われたんですけど、根拠があいまいな自己アピールをすると損するんですって。「この人は自分自身の仕事も正確に評価できないのだから、部下の評価などできるはずがない」と思われるから。
僕のメインバンクが確率をスパッと言えないってことは、本当に計算してないんじゃないだろうか。あるいはシンクタンク的な部署が計算してたとしても、それを行内で共有しないのはまずいっていう概念さえ持ってないんじゃないだろうか。銀行員ってそんなにバカなの？（経済学部のすごい優秀な人が銀行員になったんじゃなかったっけ？）
そういう確率、リスク、リターンを計算してみせてくれるのが金融工学ってもんじゃないのかな。っていうか、それを客に説明するのがバンカーの役目でしょ。決まり文句で自己（自社）アピールしたって僕らには見抜かれるって。僕らは毎日、池田信夫先生のツイートやブログを読めるんだから。
3. リーマン破綻と一緒じゃん
マイケル・ルイスの「世紀の空売り（The Big Short）」「ブーメラン」にも書いてあるけど、リーマンが破綻する時って、内部の人がまったく考えもしない、計算もしてなかったそうです。なんでかっていうと、当たり前だから。サブプライムが破綻する、リーマンが破綻するなんてことはありえない。それは当たり前だから考えたり、話したり計算するのは馬鹿なことだと全員が考えていたから。彼らはみんな、「サブプライム破綻の確率なんて行内でも計算していませんよ。世界で一番安全なのはリーマンです。タブロイド紙でもお読みになったんですか？アハハハ」と言っていたわけですね。
うちのメインバンク、やばいよなー。
前の担当はまともだったんだけどな。今回もね、「うちの銀行は他のメガバンク２行に比べると若干高めです。〇〇％以上、△△％以下と予想しています」って言ってくれたら、他に送金するのやめたんだけどな。他より体力ないのはみんな知ってるんだから、正直に言えばいいのに。
城南信金はどうなんやろね？メガバンクより国債いっぱい持ってるんでしょ？
